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2023年9月3日パン粉玉運営本部

阪急阪神百貨店は、かねてより外商審査が厳しいことで知られていました。
2025年4月1日に新カードへと切り替わった際、「クレジット機能が付帯されたことで、以前より審査が緩くなったのではないか」と一部で囁かれていました。
しかし、筆者が実際に確認した審査内容は、むしろ以前よりも厳しいと感じざるを得ないものでした。
新しくなった外商カードの審査が、どのようなものになっているのか。
現在わかっている内容を、ご紹介します。
厳格化された審査、その背景にある“百貨店の本音”とは
2025年3月までの阪急阪神百貨店の外商は、ハウスカードによる一律10%優待(一部対象外商品あり)という、非常にわかりやすいスタイルを採用していました。
当時から「外商審査は厳しい」という噂はありましたが、今振り返ると、長年の外商システムの曖昧さと、現代の社会情勢とが噛み合っておらず、システムとしてのバランスが取れていなかったのではないかと考えられます。

そのため、飛び込みで外商審査を依頼できることもあれば、紹介がなければ受け付けてもらえないこともありました。
明確な基準が存在せず、その時々の状況によって対応が異なっていたため、タイミングよく審査に通過できた人も多かったのではないかと予測されます。

しかし今回、新しい「阪急阪神お得意様カードPREMIUM」の導入に伴い、外商審査や優待内容、クレジット機能付きによる年会費、及びSポイント付与の規定などが、一気に時代に合わせて明確化されたと考えられます。
これにより、外商顧客に求められる年間の買物実績や、2段階の外商審査、申込書の入手方法についても、おおよそ画一的な基準が設けられたのではないかと筆者は見ています。
今回は、阪急阪神百貨店の外商審査の背景に見え隠れする本質について、考察してみたいと思います。
新しい外商審査は信頼性の高い収入源
新しくなった阪急阪神お得意様カードPREMIUMには、外商審査が2段階で行われているようです。
他の百貨店で見られるような、クレジットカードの申込書と兼用された外商申込書ではなく、独自の審査フローが存在しています。

2段階審査の正体──まずは“外商”から
阪急阪神百貨店の外商を紹介する際、既存の外商顧客は、誰もがまず外商担当者や指定された部署に連絡を取ることになります。
外商部に電話をかけると、最初に名前を名乗らなければ、やや素っ気ない対応が返ってくることがあります。
しかし、名前とお得意様番号を伝えると、電話の向こうで端末を操作している様子がうかがえ、その直後には「いつもありがとうございます」と、態度が一変して丁寧な対応に変わります。
そこで「外商を紹介したい方がいる」と伝えると、まず返ってくるのは「外商審査が厳しくなっております」という定型の返答です。さらに詳しく尋ねると、「2回の審査が必要になります」との説明を受けます。
ここで、今回新しい外商カードに切り替えた外商顧客は、「外商の審査」と「クレジット会社の審査」の2段階だと理解できるでしょう。これは、新しい阪急阪神お得意様カードPREMIUMがクレジット機能付きの外商カードであるためです。
すべての説明に同意し、「申込書を送ってほしい」と伝えると、しばらくして角2サイズの封筒が届きます。
中にはA4用紙1枚と返信用封筒のみ。
この時点では、まず外商審査だけを行う流れになっているようです。

収入・資産を徹底確認──申請書が語る外商の選別基準
A4サイズの申請書には「阪急阪神百貨店 お得意様外商 ご入会申請書」と記されています。
名前・住所・連絡先・生年月日といった基本情報の記入欄に続いて、「前年総年収額」の記載欄が突然現れます。
さらにその年収の根拠となる職業、保有不動産、金融資産を記載する項目が設けられており、一つでは済まない場合を想定して、複数の記入欄が用意されています。書ききれない場合は備考欄への記載が求められています。

この申請書を見るかぎり、百貨店側はまず申込者の職業や収入源の安定性・信頼性を重視していることがわかります。
中には、複数の会社に役職を持っていたり、複数企業を経営している人もいるため、複数記載できる構成になっているのでしょう。
また、仕事をしていない人のために不労所得を記載する欄も充実しています。
筆者自身も感じたことですが、これまでの外商申込書では持ち家や不動産の記入欄が一つだけということが多く、不動産を複数所有している場合、それを正確に伝えられないもどかしさがありました。
今回の申請書では、不動産に関しても複数の記入欄が用意され、所在地まで細かく記載できる仕様になっていました。
このことから、阪急阪神百貨店が外商顧客に求めている「職種」や「収入源」には、一定の基準が存在し、その審査基準は人気百貨店だけあって、より厳しいものではと推測します。
PREMIUMへの第一関門──外商に認められた者のみが進める道
入会申請書の審査を通過した人のみが、阪急阪神お得意様カードPREMIUMの入会申込書を手にすることができるようです。
所定の手続きを経て当社が適正と認めた場合に、〜(略)カードのお申込み書をお渡しさせていただきます。
〜入会申請書注釈部より〜
つまり、入会申請書に記載した内容が百貨店にとって“適正”と判断される必要があります。
申請書に求められているのは、主に「職業」および「資産(不動産や金融資産)」に関する情報であり、更には安定性・信頼性・社会的信用力のある職業や収入形態を選別していると予測できます。
適正と認められる職業であるかどうかは、記載された会社名・住所・役職などから判断されると考えられます。不動産についても、所在地である程度の裏付けと評価が可能でしょう。

その審査を晴れて通過した人だけが、三井住友カードが発行する阪急阪神お得意様カードPREMIUMの入会申込書を受け取り、クレジットカード会社の審査へと進めることができるのでしょう。
まとめ
今回ご紹介した一次審査(百貨店側による外商審査)からは、百貨店側が外商顧客の「職業」および「資産(不動産や金融資産)」に関する情報を、より詳しく把握したい意図が明確に伝わってきます。
なぜなら、旧カードの外商申込書と比べて、今回の申請書は明らかに様相が異なっているからです。

加えて、百貨店側が年間300万円以上の買い物実績を求めている節があることも、注目すべき点です。
その根拠として挙げられるのが、これまで全外商顧客に利用を認めていた「お得意様サロン」が、2025年3月31日で閉鎖されたという事実です。
実は、阪急阪神百貨店の外商顧客には、選ばれた外商顧客だけ利用が認められている“サロン”があることをご存じでしょうか?
それが、当ブログでも紹介している「クリスタルサロン」です。
このクリスタルサロンの利用権利が与えられるのは、年間300万円以上の買い物実績を持つ外商顧客とされています。
ここからは筆者の憶測となりますが、
お得意様サロンの閉鎖とクリスタルサロンの利用条件を照らし合わせると、百貨店側はクリスタルサロンの基準をもとに、外商顧客を線引きしているのではないかと考えます。
当然のことながら、これから外商の申込みをする新規顧客に対しても、その基準を満たすことが求められる可能性が高いと推測されます。
そして、ここで登場するのが、一次審査で詳細に求められていた「職業」および「資産(不動産や金融資産)」に関する情報です。
どの百貨店の外商審査にも共通していることですが、より多くの買い物をしてくれる顧客こそが“優良な外商顧客”と認められるのです。
さらに、阪急阪神百貨店は関西で人気のある百貨店のひとつであり、外商顧客になりたいと考えている方も非常に多く存在します。
そのため、外商の選別基準は、百貨店側に有利に働くことでしょう。
つまり、一般的に求められる「安定性・信頼性・社会的信用力」は、より厳しく、高い基準になると予測できるわけです。
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